コロナ相場での逆張りシステムの使い方

暴落システムといえば斎藤式逆張りシステムが有名で、私も少し前までそれをベースにアレンジしたシステムを稼働させていた。

だが、今回のコロナ相場では稼働させなかった。

というより、恐ろしくて稼働できなかったというのが正解である。

それが良かったのか悪かったのかはわからないが、とにかく夜はぐっすり眠れた。

さて、暴落システムだが、私はこのシステムをギャンブルで有名なマーチンゲール法だと考えている。

最初に1枚賭け、負けたら2枚賭け、さらに負けたら4枚に増やしていく。

するといつかは勝って、負けた分いっきに取り戻すという方法である。

この方法のよりどころは負けは永遠に続くものではなく、いつかは勝つのでその時に取り戻すということである。

一方、この方法の欠点は1万、2万とコツコツ勝てるだろうが、下手すると負け続けて家を売ることもあるということだ。

今回のコロナ相場では、何日間か負け続け、それとともにシグナルが爆発的に増加していったはずである。

そして、資金の枯渇と損失の恐怖が多くの人を退場に追い込んだ。

システムトレーダーの中には、最後までシステムに従っていたら大儲けしたと主張する人もいるだろう。

パソコン上ではおそらくその通りである。

だが、達成するには高いハードルがある。

シグナル数がシステムにもよるが、ピークにはおそらく1000を超えていたのではないか。

クリアするには、1銘柄100万として

    100万×1000銘柄=10億

実にピークだけで10億の資産が必要だ。

少なくともこれだけ賭けないと、今回のコロナ相場では勝てないことになる。

暴落システムは実際の運用で考えた場合、非常に運用が難しいシステムなのがわかっていただけたと思う。

シグナル数を抑えたり、ロットを下げる方法もあるが、相場は常に予想を超えてくる。

期待値、勝率ともに抜群な暴落システムだが、リスクもまた、非常に大きいことを忘れてはいけない。