システムトレーダー vs 裁量トレーダー

5月15日の投資結果より。

う~ん。ルールを無視してアウトソシングに投資して13万やられて赤字に転落。

いままで、決算発表銘柄はトレードを控えることをルールにしていた。

というのは、決算発表が集中するこの時期は、システムがシグナルを山ほどだしシステムトレードが機能不全に陥るからだ。

この時期は市場がまったく変わってしまう。

そう、テクニカルの対極、ファンダメンタルが圧倒的優位な市場にである。

普段でも株価の動向はファンダメンタル要因のほうが大きいのに、この時期はさらにその傾向が強まる。

そのうえ、まずいことに、私は決算が良いのか悪いのか決算発表を見ただけではまったくわからないのである。

良い決算と思って、買ったら暴落。悪い決算だと思って売ったら暴騰。

何度もやられた。

自分の考えと逆の売り買いを注文することも考えたが、それだと自分を見失い、何がなんだかわからなくなるだろう。

今まで自分の才能のなさを痛感してきた。

ファンダメンタルズ派のバイブルである会社四季報を買うのもやめてしまった。

そもそも、そんな才能があったら私はシステムトレードをしていない。

システムトレードから株式相場に入る人はほとんどいないだろう。

裁量でうまくいかないから、仕方なく第2の方法として選択しているのである。

システムトレードはそれなりに、ソフトやパソコンなどを揃える必要があり初期投資がかかる。

それに、CISさんやジェイコムさんなど有名なトレーダーはすべて裁量トレーダーである。

それに対して、億り人になったシステムトレーダーは、トレンドフォローを除けば、残念ながらあまりいない。

淡々とシグナルに従ってトレードする退屈なシストレより、自由に何でもできる裁量トレードのほうがずっと楽しい。

自分の予想が的中した時の満足感と高揚感は、シストレのそれより数倍は大きいだろう。そうに違いない。たぶん。

パソコンに指示されてキーボードを叩くのと、パソコンに指示するためにキーボードを叩くのでは雲泥の差である。

できたら、後者になりたかったが才能がない。

ずぶの素人がK1のリングでプロ格闘家と戦うようなものである。

即KO。株式市場なら、資金ショートだろう。

シストレは才能なき投資家の、才能溢れる投資家への負け惜しみの投資方法と思う。

 それでも、いつかはその上をいきたいと夢みてはいるが。

 

 守屋洋さんが言われている孫氏の兵法(抜粋)

  1. 彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。
  2. 主導権を握って変幻自在に戦え。
  3. 事前に的確な見通しを立て、敵の無備を攻め、その不意を衝く。
  4. 守勢のときはじっと鳴りをひそめ、攻勢のときは一気にたたみかける。
  5. 勝算があれば戦い、なければ戦わない。
  6. 兵力の分散と集中に注意し、たえず敵の状況に対応して変化する。

敵を自分以外の投資家と考えれば、驚くほど一致する。戦いは今も昔も変わらないのである。

1,2,3は仕掛けと仕切り。4,5,6は資金管理といったところか。

今回はこれらを無視して、調子にのって、戦いを挑んだのが失敗の原因。